無限の可能性と、有限の機会と時間

私立校・中高一貫校生　一学期から始める勉強の仕方

栄冠ゼミ (著)、220円(税込)　私立校・中高一貫校生の一学期から始める勉強の仕方を紹介

希望に満ちている始業のこの時期に、本当にうるさい説教だと思いますが、受験無く高校・大学に進学出来る私立校・中高一貫校生の場合、勘違い・思い違いをしたまま、月日を重ねてしまうと、本当に、後悔することになると思いますので、書かせて頂きます。多くの学生は、進級・進学を果たした４月の時点においては、無限の可能性と未来・将来があります。高校・大学に進学することが決まる９・１０カ月後、実際に進学をする学校を決めることも含めて、来年まで、そして、仮に来年が駄目でも、再来年、次の年と、本人が納得するまで、可能性に挑戦することが出来ます。しかし、受験無く高校・大学に進学出来る私立校・中高一貫校の場合、“通っている” 学校の付属の高校・大学に『内部進学』の合否は今年末に決まることになります。自分の学力に見合った学校を選択できる受験生と異なり、私立校・中高一貫校生は、学校が定める基準の学力に見合わなければ、内部進学出来ません。先日も書きましたが、いやいやいや、そんな過去のことは水に流して、これからの自分に期待して欲しい、進学してからは頑張るから信じてほしい、は、通用しません、認められません。ですので、受験無く高校・大学に進学出来る私立校・中高一貫校生は、これから先、その付属の高校・大学に進学できる可能性、確率・確実性が、徐々に『減っていく』、ということになります。上記したように、受験であれば、『自分に』、あるいは『自分の学力に』見合った学校を選択することが出来ますが、通っている学校が定める進級・進学の基準が、貴方に、貴方の学力に、『合わせて』変わることはありません。ですから、通っている学校が定める進級・進学の基準の『枠組み』『ボーダーライン』に入れなければ、進級・進学出来ないことが、『決定』します。そして、その『枠組み』『ボーダーライン』に入っているかどうかを審査・評価するのが、各学年、各学期の成績、定期テストの点数となります。その機会は有限回しかありませんので、その有限回の機会内で、累計、あるいは、平均で、進級・進学の枠組み・ボーダーライン、つまり、進級・進学“要綱”を満たさなければなりません。失礼ながら、私立校・中高一貫校で、落ちこぼれ、進級・進学出来なくなる方は、親御さんも含めて、このことと、無限の可能性、未来・将来というものを、勘違い、思い違いしていることが多いです。そのため、有限の期間しかない３年間、有限回しかない各学期、各定期テストにおいて、『“次学期”は、“次のテスト”は、頑張る』を何度か続けて、気付いたら、残り時間は、残りの機会は、数えるほどとなっている、それでも、もう今までの学校生活、私生活を、一変することは出来ない、今さら、部活動を辞める、スマホを持たない、遊びに行かない、塾・家庭教師で勉強漬けにするなんて出来ない、で、進級・進学出来なくなることを、ただ待つことになります。学校・先生側は、“そう”ならないように、 “そこまで”追い込まれることのないように、各学期の成績で、面談・呼び出しで、注意喚起、『指導』した上で、『記録』された『結果』を、『証拠品』として、保存しています。その『証拠品』が、進級・進学出来ないことが証明されるものとなるかどうか、となります。ですから、そんな過去のことは水に流して、これからの自分に期待して欲しい、進学してからは頑張るから信じてほしい、が通用しない、認めらないということです。自分可愛さ、我が子可愛さで、最後の最後、これだけ頑張ったのだから、あるいは、これを機に心を入れ替えると言うのだから、何とかするのが、してあげるのが、人情じゃないか、と思いたくなるのは、わかりますが、ソレと私立校・中高一貫校での進級・進学は、別だと思って下さい。個人的には、最後の機会として、与えてあげるのも、子供達の人格・人性形成に良い影響があるのではないかと思いますが、そうして進級・進学出来たとしても、翌年、あるいは翌々年に、結局その先に進めないとなるのであれば、早い内に別の道を指し示すことも、教育的指導と言えるのかもしれません。実際に、私立校・中高一貫校の内部進学を助けている当塾でも、押し上げるように進学させても、その先で長続きせず、結局、中退、転校、内部進学不可となっていった方は、過半数以上います、大学卒業までとなると、７～８割近くの方が、遠回りをするか、別の道へと進まれていると、見聞きします。通っている学校の付属の高校・大学に進学すること、そして卒業することだけが、人生の目的ではないと、“理想論” “綺麗事”を言うことは出来ますが、受験無く高校・大学に進学出来る私立校・中高一貫校で、落ちこぼれて、別の道に歩むことになった場合、ご本人自身が、そして親御さんが、そう割り切れるか、納得できるかどうか、何より、社会、世間、他人が、本当にそう見てくれるかどうか、残念ながら、まだこの日本においては、厳しいものがあるかと思います。新入生、新学年になったばかり、始業したばかりのこの時期に、このような暗い話を聞くのは、心苦しいことかもしれませんが、『なってみて、わかった』で、苦しみ、不安が倍増することのないように、まだまだ可能性がある今から、こんな危険性があるということを意識して、危機感をもって、これからの、残りの『時間』と『機会』を、大事に、大切に過ごせるようにしておくことをオススメします。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 　　┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓ 　　┃通┃┃塾┃┃生┃┃募┃┃集┃┃中┃ 　　┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛ 立教専門塾池袋栄冠ゼミ公立・私学中高一貫校生専門塾アルファ自習空間シリウス（時間制自習室）【住所】東京都豊島区西池袋5-8-9 藤和池袋コープ2F（地図）【TEL・FAX】 03-6912-7063 【ＰＲ】■□■□■□■□■□■□■□■□ 　私立校・中高一貫校生の各学年ごとの　勉強の仕方を電子書籍で提案！　試し読み・ご購入は以下のサイトで　ご確認下さい。