栄冠ゼミ (著)、220円(税込) 私立校・
中高一貫校生の春休みの勉強の仕方』を紹介
今日で、３月も、そして、今学年も、
残り２週間となります。
終業式や卒業式が無くなった方もいるかとは
思いますが、毎年書いている通り、
３月３１日をもって、強制的に、
学年が上がります。
日本での義務教育は中学までではありますが、
実質、今では、ほとんどの方が高校卒業まで、
そして
過半数以上の方が大学・短大卒業、
専門学校卒業まで、『しなければならない』
義務があるかのように、昨今は、『与えられる』
権利があるかのように、その道に進まれるのが、
当然のように、思われている方が多いと思います。
それが本当に望んだ進路かどうかは別として、
周りの友達が、知人が、クラスメートが、
そうするのだから、自分もそうしたい、
そうしておこうと、なった方もいると思います。
少なくとも私立校・
中高一貫校生の多くは、
潜在的にそういう意識を持っているかのような
言動、態度、姿勢を取られます。
失礼ながら、自分ではそう思っていない、
あるいは、親御さん、ご家庭の方も、
そう“強制はしていない”と言われるかも
しれませんが、言動、態度、姿勢の端々に、
『そう見える、思われる』ことが、
垣間見られます。
おそらく無意識に出てしまうことなのでしょうが、
長年、私立校・
中高一貫校生、そして、その
親御さん、ご家庭の方を見ていると、やはり、
普通の一般の学校、最終的に受験となる学校と、
雰囲気、考え方、教育、指導、しつけなどが、
若干異なります。
一番のズレは、お子さんと親御さんとで、
『優先順位』がブレることだと思います。
最終的に受験となる学校であれば、
お子さんも親御さんも、
『最終的には（受験）勉強を
しなければならない』ということが、
共通認識としてあり、志望校のレベルなどで、
認識がズレるかもしれませんが、根底の
優先順位（受験勉強する・させる）が
ブレることはありません。
ところが、受験なく高校・大学へと有利に
進学出来る学校の場合、親御さんは、
『初めは』お子さんの自由に任せる、
言い方が厳しくなりますが、
子供の人生は子供が決めるべきと、
素晴らしい教訓で推し進められますが、
いざ、進級・進学出来なさそうとなると、
ちょっと待て、勉強しなきゃダメじゃないか、
このままでは、高校・大学に進学出来ないぞと
言うようになり、『根本・根底』がブレていきます。
多くのお子さんは、その時、『裏切られた』
『嘘をつかれた』と思われることでしょう。
『自由に任せる』となれば、当然、
『勉強しないこと』も選択の『自由』として、
含まれることになります。
その結果、進学出来なくなるかどうか、
その想定を出来るかどうか、そして、
進学したいかどうかを決めるのも、
子供の自由、出来るかできないかも、
お子さんが決めた人生となります。
『反抗期』だから、『まだ幼い』から、
『物事を知らない』から、など関係なく、
お子さんが自分の人生として、
その道に突き進む可能性を、
考えていなかったのは、
親御さんとなります。
そこまで考えた上で、お子さんの自由に
任せていたのなら、私立校・
中高一貫校での
進級・進学の問題など、大したことではないでしょう。
それを、『良い経験』として、
高校・大学へと進学していくには、
『記録』された『結果』と、
進級・進学するだけの『最低限』の
学校の勉強の『基礎学力』が無ければ、
出来ないということを、貴重な青春時代、
学生生活を通して、『学んだ』という
人生を歩まれたと言えるでしょう。
ただし、日
本の学校の場合、そのレールから
外れた場合、なかなか元に戻れない、つまり、
修学し直せない、学び直せないことが多いですが。
そういったことまでをお子さんと相談した上で、
さらにはそうなることまでを覚悟した上で、
お子さんの自由に任せるとしている
親御さんは、少ないです。
そうなると、勘違い、思い違いをしたまま、
自分の好き勝手にするお子さんが、学年を、
月日を重ねてしまうと、もう手遅れとなり、
学び直しの機会も時間も無い状況・状態で、
通っている学校から追い出されることになります。
私立校・
中高一貫校に入学した方、する方、
そして、お子さんを入学させた、させる
親御さんは、もう一度よく、『優先順位』を
確認して下さい。
最終的に受験となる学校と異なり、
私立校・
中高一貫校、特に、
高校・大学付属校ともなれば、
『（進級・進学するためには）
（通っている学校の）
勉強をしなければならない、
しなければ、進級・進学出来ない』
という共通認識を持てないと、
学校の勉強、そして、親子間のズレ、溝は
深まっていき、最終的に、悲劇を
迎えることになります。
多くの教育評論家、教育研究科の方からは、
批判・非難されるかもしれませんが、
個人的には、受験なく楽に高校・大学に
進学出来る私立校・
中高一貫校において、
勉強についていけない、進級・進学出来ないと
なることは、悲劇、不幸だと思います。
特に、よく書いていることではありますが、
周りの多くのクラスメート、友人知人が、
『普通に』『楽に』進級・進学していく中で、
一人別の道を進まされる、道を外されることは、
かなりの精神的苦痛であり、苦労を強いられると
思います。
さらには、合格不合格の結果が、各個人個人の
思い描く様々な理想と進路を示す受験や人生と異なり、
多くのクラスメート、友人知人が、
『自分も歩めたはずであろう理想の進路、人生』を
見せつけてくることになることは、
情報化が発達したこれからの世の中においては、
トラウマになると思います。
大げさに書いているつもりではありますが、
昨今の私立校・
中高一貫校において、修学が遅れる、
授業に、勉強についていけないとなると、
そこまでの悲劇、不幸になる可能性を
秘めているほど、学力格差が広がっています。
いつ、どのタイミングで気づき、
軌道修正すべきかは、各校各学年でのレベルに
よるかと思いますが、タイミングを逃し、
ずるずると先延ばし、後回しにするほど、
この可能性が高まっていくことに関しては、
意識・覚悟して下さい。
ここまでのことになるのは、本当にごくごく
一部の方の話ではありますが、昨今の
私立校・
中高一貫校生は、
潜在的に
多くの方が、こうなる傾向を秘めています。
いつまでも気付かずに、自分は、お子さんは、
大丈夫と思っていると、気付いた時には、
なってみてわかった時には、時すでに遅しと
なってしまわないようにしておくことを
オススメします。
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