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早ければ今週、遅くとも来週頭には、“今学年”の授業が終了すると
思います。
長かった一年、つらかった一年、苦しかった一年、
そんな感慨深く、最後の授業を受けられる方は稀だと思います。
大抵の方が、ラッキー、もうこれで今学年の勉強とはおさらばだ、
さぁ次だる次、次の学年になれば、習う範囲も、習うことも、教わる先生も、
全く新しいことだし、自分の気持ち的にも、ゼロにリセットできて、
新規一転できる。
中学1年生、2年生で、面倒な単元・教科・先生に当たって、
もう嫌で嫌でこの一年が早く終わって欲しかった。
そんなことを考えている方が多いのがよくわかります。
私の塾でも、小学校、中学1年、または2年の時は、
教科の先生が、教科の単元・範囲が、難しかった・わかりにくかったから、
成績を落としてしまった、でも先生が変われば、単元が変われば、
元々嫌いな教科ではないから、すぐに成績を戻せると豪語する方が多いです。
そうして、今学年の授業が終了=今学年で習ったことは知識として無くてもOK=
今学年の勉強は終了、一生やらないと短絡的に考えます。
授業中、「この問題は、この範囲は、この知識は、受験の時に出るぞ」と
しょっちゅう言われている受験生からしてみたら、上記のような考え方をする
人間はいないと思うかもしれませんが、中高一貫校生の中には、
本気でそう思っている方が多いです。
というよりも、授業中「受験に出るぞ」なんて言われることがないのですから、
そう思うのが当たり前になっているでしょう。
受験がない=今習っていること、知識は、次の定期テストで出るだけで、
その後、一生見ることはない。
ほとんどの中高一貫校生はこう考えます、
そしてそれが垣間見えるのがテスト前です。
中高一貫校生だけと言っても過言ではありませんが、
「こんな問題、(次の定期)テストに絶対出ないから、覚える意味がない」という言葉を
平気で言います。
そして、その確固たる意思のもと、本当にその問題を、範囲を、知識を覚えようとしません。
その時は、その定期テストでは、それでうまくいくことがありますが、
これを続けていって、学年が上がるに連れて、つらい思いをする方を何人も見てきました。
受験生からして見れば、当然かもしれませんが、今年習ったことは、
次学年で、当たり前の知識として出てきて、最終的には受験で出てくる、
中学、高校に入って授業で出てくる。
これが学校の勉強となっています。
毎学年ごと、常に全く新しいことを教わることはありません。
元々習った知識を応用した考え方、解き方を少しずつ、“改良”していく、
“肉付け”していくものです。
ここまで話せばわかると思いますが、つまりは勉強において、
今学年の授業終了=今学年の勉強終了=今学年の知識はもういらない、使わない
なんてことはありえません。
中高一貫校生が陥りやすい危険な考え方の一つですので、
ぜひ、気をつけて下さい。
追伸で、ここまで書けば、春休みの宿題を“やらないでOK”なんて
考えはなくなると思います。
むしろ春休みの宿題で“次学年に向けて今学年の勉強の総復習をしておこう”と
思えるはずです。
春休みの宿題をサボることのないよう、苦言しておきます。
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