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これは数年前から、もしかしたら、もっと昔から潜在的にいたのかもしれませんが、
昨今は『(自分の)わからないところがわからない』という方が増えてきております。
こうなると、指導、勉強というより、禅問答のようなものになりますが、
自分が何をわかっていないのか、わからないから教えてくれと、いわれても、
わからない箇所がどこかわからないのに、教えようがないとなります。
そうして、じゃあ、そのわからない箇所はどこか、何をわかっていないかを、
検証するためにも、初めからやっていってみようかというと、
『それは嫌だ』『効率が悪い』『面倒くさい』と言われる方が典型的な、
勉強できない方=私立校・中高一貫校においては落ちこぼれていく方となります。
学校の先生ももちろん、塾の講師や家庭教師、さらに親御さんだって、
『わからないところがわからない』と言っている方の『わからないところ・箇所』が
“わかりません”。
どこが、どういう風に、わからないのか、わかっていないのか、
どこをもう一度説明してもらいたいのか。
最近はこれをきちんと伝えられなくなっているように思えます。
そうして、“効率良く”『答え』だけを求めて、はい終了とするから、
さらに、修学が遅れていき、点数、成績は落ちていくことになります。
こういったこと、つまり、『わからないところがわからない』、
これは学校の勉強やテストの点数、成績以上に、“問題”になってくると思います。
しかも、社会に出れば、それを相手にきちんと伝えられなければ、
もう誰も教えてくれることなどありません。
むしろ、『わからないところが(自分自身で)わからない』方は、
他人が教えてくれるくれないどころか、相手にされなくなってくることでしょう。
失礼ながら、社会に出れば、“そんな方”に構っていられるほど暇ではありませんし、
時間を割くこともないでしょう。
すでに、そういった態度、姿勢で接してきている方がいると思います。
それは学校の先生です。
『わからないところがわからない』方に合わせて、何がどうわからないのか、
懇切丁寧に授業を行っていたら、授業時間が足りませんし、
他の方の勉強の進行が止まってしまいます。
ですから、『わからないところがわからない』のは、その方自身の問題であり、
学校・先生が解決するべきことではないとされます。
さらに言うと、『わからないところがわからない』という方のほとんどが、
その前の段階、つまり基礎や前の学年で習ったことを忘れているというよりも、
『抜け落ちている』ことが多く、その部分の復習をしよう、
その個所を見直そうということもしないことが多いです。
ですから、極端な話、そのままでいれば、一生『わからないところがわからない』ままとなります。
そして、上記したように、『わからないところがわからない』と嘆く方の多くは、
『一度やったこと』や『過去にやったこと』をもう一度復習する、
やり直すということに対して、『それは嫌だ』『効率が悪い』『面倒くさい』と言い張り、
やりません。
こうなると、どんどん、『わからないところがわからない』ところ・箇所が増えていくだけとなります。
これは特に数学や英語に見られる傾向にありますが、全ての学問において、
一定の『体系』だった系統があり、『これ』を知らなければ、『あれ』はわからない、
『あれ』をわからなければ、『それ』を理解することはできないと、なっております。
究極で言えば、言語、特に母国語の言葉・文字を知らなければ、
街中にある全てのこと、他人の言っていること、全てが“わからない”から、
社会の仕組みや生活の仕方など『理解』できないでしょう。
それを学校の勉強において、さも真理をついたように言われるのであれば、
もう、学校生活、勉強は破綻することになります。
そうした結果、学校の勉強なんて意味がないという結論に達すると、
本当に学校に行く意味など無いでしょう。
これを続けていく限り、辛いことの連続で、
なぜか他人から馬鹿にされたように常に感じることになります。
勉強の本質として、この『これ』を知らなければ、『あれ』はわからない、
『あれ』をわからなければ、『それ』を理解することはできない“もの”が、
あるということを『知り』、じゃあ、どうすればいいかを考えることができないと、
“たかだか”学校の勉強“ごとき”のことでもできないということになります。
本来は、その先、“たかだか”学校の勉強“ごとき”『以外』のことで、
このことを“応用”して、自分の将来・未来に役立つ・必要な『もの』を
学ぶ、勉強していくべきなのですが、それを拒否する言動、態度、姿勢を
示す限りは、“たかだか”学校の勉強“ごとき”ですら、できないで
社会に出ることになります。
何もそんなに難しいことを考えないでも、生きていけるだろうと思われるかもしれませんが、
確かに『生きて』はいけることでしょうが、その生き方、生活が、
『思い描いて』いたものかどうかは、定かではありません。
少なくとも、先進国となり、情報化が進み、複雑な考えが蔓延るこの日本において、
その考えで生きていこうとなりますと、かなり窮屈な、それこそ差別されるかのような
生活を強いられることになると思います。
『わからないところがわからない』ことが悪いとは言いませんが、
そこから、どうすれば、『知れる』のか、『わかる』のか、『理解できる』のかを、
試行錯誤してでも、学ぶ、勉強する言動、態度、姿勢を示せないと、
『わからないところがわからない』は“悪”として、扱われることになるでしょう。
毎回、書いておりますが、学生時代、学校の勉強だけは“全て”ではありませんが、
その勉強を通して、学ぶべきこと、勉強すべきことを、学ばない、勉強しないと、
そのことが一生自分を苦しめることになります。
この『わからないところがわからない』を放置する言動、態度、姿勢は、その一つです。
よく考えて、対応することをオススメします。
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