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立教生・中高一貫校生2015年夏期講習(前半)
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中間テストを終えて、あっという間にこの6月も終わりとなりました。
いかがだったでしょうか。
5月上旬のGW後は、連休もなく、忙しい毎日だったと思いますが、
中学生になられた1年生は、これがあと5回続くわけです。
私立校・中高一貫校で、同じ学校に行ければ、
そのままその学校で、その友人達と、進級・進学していくことになります。
在校生はもうわかっていると思いますが、この一学期に限らず、
各学期の最後を締める期末テストがどんな意味を持つテストなのか。
そして、この5月・6月の忙しさを知っていての、今日を迎えるということですが、
どうでしょうか。
知らなかった、わからなかったは通用しないこともご存知でしょうから、
うるさく言うつもりはありませんが、赤の他人に言われている内が華であることを
身をもって体感してください。
今後もそうですが、皆さんが出会う人、師事する人、拒否する人、さまざまな人が、
さまざまなことを言ってきます。
ウザイものもあれば、目から鱗の話もあり、その中で自分にとっての身になるものを、
都合のよいものを、身につけていくことになるでしょう。
その中でも、この時間の感覚に関しては、あらゆる人が、手を変え品を変え、
言い方も例えも、千差万別に言ってくることでしょう。
そのほとんどに共通するのが、あーやっておけば良かったなです。
今、皆さんは多くの方からそういう話を聞かされるでしょうが、
数年も経たない内に、自分もそう言う、そう思うようになります。
その時、兄弟だったり、後輩だったり、年下の方に言うことでしょう。
さて、そういったウザイ時間の話をさせてもらいます。
概念的に、“今”やっておけば、“この先”困らないよでは、
納得できない方が多いようなので具体的に話をしましょう。
中学高校6年間は、長いように思えて短いです。
たった、72ヶ月しかありません。閏年を計算しなければ、2,190日しかありません。
時間にすると、5万2,560時間です。
24時間ずっと起きているわけではありませんので、
学校に行っている時間(1/3)と睡眠時間(1/3)を差し引いて、
皆さんの自由時間を一日の1/3として、考えてみましょう。
そうすると、1万7,520時間となります。
実際には土日祝日、長期休みの時間がこれに追加されるとして、
約2万3,000〜4,000時間ぐらいでしょうか。
それくらいが皆さんの公平・平等に『中高の学生時代に与えられた』自由時間です。
その時間を、どう使うかは皆さんの『自由』です。
当然、友達達も、その時間を自由に使います。
そこでほとんどの方が、その後の進路に、『人生』に大きな差を生むことになります。
そのことだけは忘れないで下さい。
話が壮大になると、またあまり具体的とは言えませんので、
この6月、30日間の話をしましょう。
この6月にあった自由時間は720時間の1/3、240時間。
日曜の4日間を+32時間ぐらいとすれば、272時間ぐらいでしょうか。
それだけの『時間』があったはずです。
いやいや部活動が〜、習い事が〜と言われる方もいるかと思いますが、
与えられていた“自由時間”を削ってまで『それ』に時間をかけたのは、
あなたの『選択』、あなたの『決断』、そしてあなたの『責任』です。
その結果、期末テスト前の『今』を、『今の状況・状態』を、迎えたわけです。
そのことを理解したら、期末テストまでの残り時間が気になってきませんか。
もうあと数日となりますと、自由な時間は十数時間となります。
普通の人、つまり学校内で平均点を取るような人が5・60時間やっていたとしたら、
その方の1/4、1/5の時間で、その方の勉強量、演習量に追いつかなければなりません。
昨今、塾に来る方の勘違いされていることに多いのが、この5・60時間やっていた方の勉強量を
『効率の良い勉強』で、1/4、1/5の時間で、なんとかなると思っている方が多いです。
元々の土台(学校での授業や宿題)がきちんと出来ていて、“わからない”ところだけを、
効率よく勉強したいというのであれば、1/4、1/5の時間で、出来ますが、
その土台(学校での授業や宿題)すら危うい方で、わからないところがわからない、
とにかく大事なところだけ教えろ、一つ覚えれば、全てに応用できるような魔法を教えろという方が、
塾に駆け込んできます。
失礼ながら、そうなってくると駆け込むところが違います。神社仏閣か教会に行ってください。
昔から、駆け込み寺のように塾を利用する方はおりましたが、上記のような状況・状態でやってきて、
数時間でなんとかお願い、という方はそこまで多くありませんでした。
そこまで追い込まれる方は先々のことを見越して、
2・3週間前には部活動を休止し、勉強をし始めて、
計画を練って、テスト前に集中して塾の講義を入れるという方がほとんどでした。
今は期末テスト1週間前ギリギリまで部活動で勉強できません。
一週間前になったら、この日とこの日の、2時間ずつで、テスト範囲全部をよろしくお願いします、
という方が増えてきています。
ここまでくると、『時間』を馬鹿にしていると思います。
効率効率と目に見えない魔法でなんとかごまかしてきたつもりかもしれませんが、
その実、その効率は、非効率になっていっていき、計算がご破算となってしまう。
残念なことではありますが、私の塾で進級・進学できない方の9割以上の方がこの傾向にあります。
小学校時代、中学校時代、受験時代をよく思い出してください。
たった1回、たった数時間やっただけで、もう完璧、絶対に間違えない、
なんてことはありましたでしょうか。
これは勉強に限らず、自転車に乗るのだって、プールで25m泳ぐのだってと
運動・スポーツの分野でも同じだと思います。
説教話が長くなりましたが、そう考えられれば、もうわかるでしょう。
テスト前、やるべきは何回でも、何時間かけてでも、やる。
そこに効率を求めることが、結果として非効率、そして対点数効果がないということを。
効率的・効果的勉強法を多く書いておりますが、私が書いているのはどちらかというと、
皆さんが嫌いな根性論、詰め込み型の勉強が多いです。
しかし、それが『学校の定期テスト』においては、非常に有効だということを、
私は思っているわけです。
効率・効果を求めるあまりに、学校の勉強、テストにおいて、
非効率、効果なしとなってしまわないことを祈ります。
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