在校生にとっても勝負の１・２週間

いよいよ受験シーズン本番となり、
受験生にとっては勝負の時を迎えていると思います。

その受験生とは対照的に、
私立校・中高一貫校の在校生は、
「受験休み（自宅学習日）」となって、
飄々と過ごされることでしょう。

在校生にとってはラッキー休日、特に１年前、
苦しんだ１年生の外部受験生にとっては、
ここぞとばかりに、休む、遊ぶ、サボると
なっているかと思います。

あの受験勉強を乗り切った、そして、私立校・中高一貫校の
新入生として、１０ヵ月間を過ごしてきたのだから、
ご褒美期間として、“そう”するのも特権ということはできますが、
二学期までに『結果』を出してきた方であるならば、
“そう”なる、するのは、まだわかりますが、
『結果』を出していない、それどころか、
この三学期で挽回しなければならない方が、
この期間の『時間』を“そう”なる、するのは、
いかがなものでしょうか。

基本的に、“受験無く”高校・大学に進学出来る
私立校・中高一貫校においては、自宅学習に関して、
『入試』を見据えて、常日頃から、
受験勉強さながらの勉強をしましょう、
それこそ予備校・塾などに通って勉強しましょうとまでは、
言われていないと思います。

むしろ、“学校の”授業をよく聞き、“宿題”をやって、
テスト前にテスト対策をしていれば、予備校や塾などに
通わずして、“学校の勉強”で、十分、受験に対応出来る、
それも学校・先生によっては、難関上位校に合格できると
自負するほどの授業、サポートをしていると考えられている
ことでしょう。

ですので、多くの私立校・中高一貫校では、
“普通に”授業を聞いて、“普通に”宿題をやって、
“普通に”（テスト）勉強していれば、
「何の問題無く」進級・進学出来る、実際に、
出来ている方もいると思います。

その上で、『受験勉強』に費やす『時間』と『不安』を、
余暇、部活動などの「学校の勉強」“以外”のことに、
時間と（心の）余裕、成長を費やせることが出来ます。

そのため、昨今の成績上位者のほとんどの方は、
もはや死語かもしれませんが、かつてのような「がり勉君」、
つまり、「学校の勉強」“だけ”が出来る方ではなく、
『文武両道』を体現し、それどころか、国際的なコンクールや
グローバルな活動までしている、超エリートスーパーマンの
ような方が多いです。

一方で、そうした「光」の部分が強くなる分、
「影」になってしまう方は、より一層、
悪い意味で『目立つ』ことになります。

最近は、本当に、その対比が、極端、格差的になってきており、
何よりも、“影”にさしかかってしまうと、予言・予想通りに、
転げ落ちていき、最終的に救いようがない、手の施しようがない、
とても、通っていた私立校・中高一貫校で、習ってきた、
勉強してきたレベルではない、というくらいの
基礎学力、知識の状態・状況にまで、落ちこぼれてしまう方が、
目立つように、“見せしめ”のように、出てくるように
なっています。

通っている私立校・中高一貫校での、
高校・大学への『内部』進学だけが、
人生じゃない、幸せじゃないということも出来ますが、
学生、青春時代の貴重な３年間、６年間を、
そして、高い授業料を費やして、
『（学校の）勉強が出来ないこと』を証明し、
中卒、高卒の学歴となることは、
悲劇だと思います。

ましてや、その間、テストや成績によって、
具体的な数字・数値で、屈辱的な、否定的な、
それこそ自己肯定感をへし折るかのような、
『結果』を示され続ければ、何のために、
学校に通っているのか、悩まされ続けることでしょう。

これが、『記録』される『結果』で、進級・進学の合否が
決まる私立校・中高一貫校における、最大の不幸、悲劇の
結果となります。

先月、進学出来ないことが決まった三年生にとっては、
もう後の祭りのうるさい説教で、耳障りかもしれませんが、
一二年生、特に二年生は、『１１ヶ月後』に“そう”なる、
“そう”なっていく『始まり』となる可能性が、
この時期から、そして学年末テストにおいて、
高まっていくことになります。

そのことをよく考えて、“まだ”『時間』が、
そして、『機会』がある内に、行動し始めておくことを
オススメします。

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