昨今の中学受験の過熱さは、教育関係者の立場からすれば、
子供達の教育に対して、一石を投じる、事象であり、
是々非々はあると思いますが、その中から、
世界的にも活躍する文武両道を修めた、
素晴らしい方が増えてきているのは事実だと思います。
特に私立校・中高一貫校各校では、
学校案内のパンフレットにも紹介されていると
思いますが、各校、それはもう、教育の『理想系』、
言い方に語弊があるかもしれませんが、文科省、
教育評論家、学校・先生、教育関係者が、
『モデルケース』と思えるほどの、
スーパーエリートのような優等生が、
記載されています。
ここで、『教育』を語る上で、一つ考えてもらいたいのですが、
一人のスーパーエリート、天才を作るために、99人の凡人を、
切り捨てても構わない、つまり、そのエリート、天才のために、
そのレベル、能力に合わせた授業、教育が施されるべきか、
能力にばらつきがあり、ただそのレベルがどんぐりの背比べの、
99人の凡人を、能力を平均的にして、全体の底上げの
授業、教育が施されるべきか。
どちらも、どちらかを切り捨てることになる極論ですが、
日本の教育は“その”「バランス」を取っている、あるいは、
“いまだ”若干『全体の底上げ』を目指す傾向があると
言えると思います。
しかし、独自の教育、カリキュラムを組みやすい、
私立校・中高一貫校各校では、昨今、前者、つまり、
『エリート、天才を作る』、あるいは、
『ついてこれない凡人=落ちこぼれを切り捨てる』傾向に
なりつつあると思います。
元々その傾向がある学校もあったかもしれませんが、
昨今はソレが顕著に、さらには、多くの学校が、
“そう”なってきているように思えます。
ここに、冒頭の中学受験の過熱が関わってきています。
詳細なデータがあるわけではありませんが、
これは『論理的に』考えれば、当然の答えとして、
中学受験が過熱する→中学受験経験者が増える、
中学受験で培う知識、学力、技能を持つ方同士が、
競い合う(入試を受ける)、そして、その結果、
合格してくる方の学力、素養、地頭の良さは、
年々上がってくる。
無限の可能性を秘めている子供達といえど、
『限界』はあるかと思いますが、今後、
スマホやAIを駆使して、とんでもない量の
知識を身につける方が出てくる可能性は
否定できません。
“そういう”方々が、環境の良い、
私立校・中高一貫校に集中していくことになる、
いえ、現在進行形で、なっているのだと思いますが、
そうなれば、当然、その“受験合格者”に合わせた
教育、授業、勉強が行われるようになるのが
自然な帰結だと思います。
さて、長々と論理を展開しましたが、
ここに書いたことが“現状”でも、
貴方が、お子さんが、通っている学校でも、
起きている、起こっていることだとしたら、
いかがでしょうか。
詳細なデータが無く、肌感覚となりますが、
今の私立校・中高一貫校での授業、勉強は、
進度が早く、質が高くなっています。
そして宿題はおそらく十年前、少なくとも、
親御さんの学生時代の時よりも1.5~2倍ほどに
『数』『量』が増えています。
その上で、テストの問題は、『問題数』が増えて、
その内容も難しくなっていると言えます。
その授業、勉強、教育に、
『ついていけない』となったら最後、
落ちこぼれ、進級・進学出来ないとなって
(自主的にでも)学校を去るまで、
『飼い殺し』される(高い授業料を払って、
部活動や好きなことをやってもらう)。
受験を経験してまで入学・進学した受験外部生は、
“絶対に”そんな結果にはならない、なってたまるかと
思われる、思えると思いますが、受験を経験していない
『内進生』は、そんな結果になりやすい、なりかねないので、
気を付けて下さい。
特に進学が決まった内進生は、再来月の今頃、
“その”受験を経験してきた外部生が、
同級生として、やってくることになります。
あっという間に、差をつけられて、
置いてかれる、ついていけなくなることの
ないように、残り2ヵ月を、過ごされることを
オススメします。
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