“今”出来ないことは悪くない？　出来ないことは個性？

各ご家庭の教育方針、躾けにケチをつけるつもりはありませんが、
“学校の勉強、定期テスト”で『記録』される『結果』で、
進級・進学の合否が決まる私立校・中高一貫校の場合、
勉強が『出来ない』、テストで点数が取れないことは、
“悪”かのごとく、否定的に、絶対的に審査・評価され、
最終的には、進級・進学の『権利』を与えないとなり、
「“今”（勉強が）出来ないことは悪いことではない、個性だ」
という教育方針、躾けは、向かないことになります。

今年度、入学・進学した新入生も、もう“何度のか”テストで、
“そう”示されるかのような審査・評価が下されていると思いますが、
そろそろ、「“今”出来ないことは悪いことではない、個性だ」ということが、
実際、通っている学校では“通用しない”ということに気付かれた、
気付かされたと思います。

今だ、“そう”悪びれず、反省もせず、
要領良く世渡りをしているつもりの方もいるかもしれませんが、
『記録』される『結果』は、そして、残された『時間』と『機会』は
残酷なまでに追い詰めてきている、追い込んできていると思います。

しかしながら、『なってみないと、わからない』、
つまり“（自分が）経験したことがない”ことは、
どうなるかわからない、だから、高圧的な、偉そうな、
うるさいことを、否定的なことを言う人間の言うことなど、
信じない、信じられないと、反抗、反発するのが、
若者の特権、一時の病かもしれません。

そういった反抗、反発をしても、最終的に、
『受験』『受験勉強』で一発逆転するのであれば、
学生、青春時代の『思い出』で済みますが、
『出来ないまま、わからないまま』で、
先に、上に進むことが出来なくなる特徴、特性を持つ
『学問』『学校の勉強、定期テスト』の『記録』された『結果』で、
合否が決まるシステムにおいては、時間と機会を失えば、失うほど、
不利、不遇な状況・状態となり、不幸・悲劇に、
『なるべくして、なった』となっていくことになります。

今だ、親御さん、ご家庭の方も、
そのことで、そして、その『結果』で、
“迷われている”のかもしれませんが、
判断・決断が遅れれば遅れるほど、
事態は悪化する、少なくとも、好転することは
決してありません。

残念ながら、日本の学校教育においては、
（勉強が）出来ないことは『個性』とは扱われず、
むしろ、『借金』『負債』のように示され（審査・評価され）、
進路や能力はもちろんのこと、人格、人性までも否定するかように、
“具体的な”数字・数値で、見せつけてくる、決めつけてくることに
なります。

特に、その『記録』された『結果』で、その積み重ねで、
受験無く高校・大学に進学出来る私立校・中高一貫校の場合、
ソレは、進級・進学の合否、未来と直結しており、
“今”出来ないこと（借金・負債）を抱えたまま、
上手くやり過ごすことは出来ません。

これもよく書いていることではありますが、
通っている私立校・中高一貫校での進級・進学を
考えていない、最終的に『受験』で高校・大学への進学を
考えているのであれば、「“今”出来ない、出来ていないこと」は、
大した問題ではありません。

いずれ、それこそ、三年次夏休み、二学期からでも、
間に合う方は「間に合い」ます。

しかしながら、限られた『時間』と『機会』の内で、
『記録』された『結果』で、進級・進学の合否の
“条件”を満たさなければならない
私立校・中高一貫校の場合、“逆に”
『間に合わない』ことが決まっていきます、

“今”はまだ出来ないけど、
「いずれ」「いつか」出来るようになればいいと、
悠長に身構えていると、「いつの間にか」
“もう”出来ない、わからないが許されないという
『記録』された『結果』で、進級・進学が“出来ない”ことが
示されることになります。

進学の合否がほぼ決まった、あるいは、決まる、
三年生には、耳の痛い話かもしれませんが、
そのことを『なってみて、わかった』ことだと思います。

まだ、時間と機会が残っている、“残されている”
一二年生は、そろそろ、そのことを、よく考えて、
判断・決断をすることをオススメします。

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